アンクルタンレポート
(2004.8.31update)
キナバタンガン川下流のキャンプ、アンクルタン。サンダカンから2泊3日の日程で行くのが一般的です。
初日は昼過ぎ16マイルのアンクルタンの事務所出発、3日目は昼過ぎにサンダカンに帰ってきます。
食事代など込みで一人RM240(2004.4〜2005.1料金・カード払い不可)。
事務所に併設されているB&BはRM20で利用できます。詳しくは下記のアンクルタンのサイトへ! 事務所・B&B SUDC Shoplots, Mile16, Jalan Gum Gum, Sandakan, Sabah tel;089-531639,535205 アンクルタンのサイト:http://www.uncletan.com |
2004年3月にサバを旅行されたマユミさんに書いていただいたアンクルタンの最新レポートです。マユミさん、ありがとうございました! |
出発前 英語版「地球の歩き方」といえる大手ガイドブックを見ていたら、「アンクルタンのツアーがおすすめ!」と出ていたため、その2泊3日ツアーに参加することに決定。 インターネットで検索すると、簡単にホームページを発見し、メールにてツアーの申 し込みをする。 夜メールを送ったら、翌日には返事がきていた。(今思えば、他のアコモ等の手配に 比べ、これが今回のサバ州の旅の手配中、もっともスムーズな予約だった。) インターネットの案内を読むと、アンクルタンにはB&Bがあり、そこに1泊すれ ば、ツアー初日の午前中セピロックへの送迎をしてくれるとのことなので、予約はB &B1泊(20リンギット)+2泊3日ツアー(200リンギット)にする。 |
前日 ポーリン温泉観光後、ラナウまで出て、サンダカンに向かう高速バスを待つが、2台が満席のため通過し、夕方5時過ぎ、痺れを切らしたほかのバス待ちのマレーシア人とともに、タクシーをチャーターしてアンクルタンに向かう。 5時間後、夜10時過ぎ、ようやくアンクルタンに到着。 夜の到着であること、ネットでの予約から、多少の不安に駆られるが、タクシーを発見したスタッフが外に出て来て、「ウェルカム・トゥ・アンクルタン!」とお出迎 え。ほっとする。 出迎えてくれたのはスタッフのLAN。 「もう夜だから、支払いなんて明日でいいよ。」と言われ、部屋に案内されるが、B&Bは普通の3ベットルームのアパートの1室に2段ベットが3つあるだけで、まさに普通の住まい。ちなみにシャワーは水シャワー。水をひしゃくで体にかけて洗うタ イプでした。 シャワー後は、なぜか皆、レンタルビデオで日本のホラー「呪怨」を見ているので、 それをLAN達と一緒に鑑賞後、就寝。 |
1日目 朝食を食べた後、参加者は餌付けの時間に合わせてセピロックのオランウータンセンターまで車で送ってもらう。 オランウータンの餌付けを見ても、まだ迎えの時間まで余裕があるため、展示室、映写 室にてオランウータンの勉強をする。 子供オランウータンのリハビリでの問題は、みなしご同士がお互いくっついて、なかな か離れないことのようだ。 はずしてもはずしても磁石のようにくっつくオランウータンの映像はかわいそうではあるが、結構笑える。 一通り見学を終えて、隣接しているカフェでアイスコーヒーを飲んでいると、迎えのバスがきて、B&Bへ戻る。 昼食を食べ、準備をしたら、2時半頃、出発! 参加者は私達2人、写真好き日本人男性Tさん、アメリカ人女性、イギリス人女性、 アイルランドの男性の計6人。 その他、この日にキャンプまで連れて行ってくれたのは、スウェーデン出身のボランティア青年。 そのメンバーで車で1時間、ボートで30分程度ので到着の場所であるが、道中もワ ニ、サル、サイチョウ等を観察しながら、のんびり行く。 キャンプは川岸にあり、木が生い茂っているため、知らない人間にはボートで通りすぎても見落としてしまうような場所にある。 ここでもスタッフが暖かく迎えてくれる。 キャンプ、というと、テントを張って寝泊りするようだが、ここでは小屋が何棟かあり、そこに蚊帳を張った中にマットレスを敷いて寝ることになる。小屋も例えるなら ば、馬小屋のように、窓ガラスのないものだ。 到着後、ブリーフィングをしてくれたのはスタッフのRONN。 聞けば超ジモピーでここからボートで30分行ったところに実家があるそうだ。 夕食の後は再び「ナイトサファリ」と呼ばれるクルーズ。 強力な電灯とそれにつなげて使うバッテリーをボートに積んで川へ出る。 クルーズ終了後はビールを飲む者、話に興じる物など様々。 寝るための小屋の明かりはろうそくと持参の懐中電灯のみのため、暗い中ジャングルの音を聞きながら就寝。 |
2日目 6時半に起床し、「モーニングサファリ」の準備。 朝も動物観察に良い時間のため、クルーズだ。 クルーズ後は既に朝食の準備が出来ており、朝からトーストや焼きそば等を食べる。 その後はトレッキング。 とは言ってもそれ程本格的なものではなく、水だけもって、ボートで川の向こう岸まで渡り、ガイドのRONNの説明を聞きながら、昆虫やジャングルで役立つ草木を探していく。 RONNはこのあたりで育っただけあって、「マラリアに効く植物」や「助けを呼びたい ときに叩く木」等の知識が豊富だ。このトレッキング場所には「インフォメーションセンター」の準備中で、なんとそこには手伝いをしている日本人青年がいた。 RONNの紹介で少し話をしたら、日本では生態学を学び、今は青年海外協力隊できてい るとのこと。 トレッキング後は、昼食、そして午後は自由時間! ほとんどの人はスイミングタイムとなったが、私達は楽しみにしていた釣りの時間! RONNが枝と釣り糸と針で即席釣り竿をあっという間に準備してくれ、パンを餌に日本人男性Tさんとともに釣りをする。 しかし餌用の小魚が釣れたのはTさんのみ。 こんな浅いところじゃ大物はない!と考え、エンジンのない小船を借りて川に釣りにでる。 ちなみにオールは木の板。漕ぎ役のYが絶えず漕いでいるため、トローリング状にパ ンの餌が浮いてしまい、数時間粘ったが、ボウズの結果となった。 スイミングチームは皆岸に上がってしまったため、自分達も岸に戻ると、「アフタヌーンサファリ」の時間となる。 それが終わるともう夕飯! このツアーのいいところは、戻るとゴハンの準備OK!となっているとことだ。 しかも気がつかないうちに準備が出来、片付けが終わってるので、気兼ねなくのんび り出来るのだ。 本日キャンプに到着した客が少なかったため、人数に余裕があり、2回目の「ナイトサファリ」に出発。 希望者は、「ナイトトレッキング」に参加する。 クルーズから戻るともう11時。クルーズの後は暖かいビール(冷蔵庫がないため) もおいしい! |
3日目 今日はもう最終日。 お疲れなのか「モーニングサファリ」に参加せずそのまま寝てる人もいる。 これが最後のサファリなのに・・・。 クルーズから戻ると朝食。 普段はあまり朝食は食べる気がしないのだが、ここの朝食はおいしい! たぶん味もいい上、いろいろなアクティビティの後、ジャングルで食べることでおい しく感じるのだろう。 その後パッキングをし、スタッフにお別れを言ったり、記念撮影をした後、キャンプ を出発。 ボートでバスのところまで戻ったら、この後シパダンへ行くTさんとアメリカ人のケイトは別方向のためお別れ。 残りのメンバーでアンクルタンのB&Bへ戻り、昼食を食べて解散。 私達はアンクルタンの前の椰子の木の下でバスを待ち、今回はそれ程待たずにローカ ルのバスに乗ってサンダカンへと向かうのだった・・・。 |
追記 アンクルタンの料金はすべて食事つき。 滞在中、ビールとボトルのミネラルウォーターだけ有料となっている。 宿泊に空きさえあれば、1泊20リンギットの追加料金で延泊可能。 LANいわく、「去年1年間にきた日本人のお客さんは40数人だけ。もっと日本人にも来て欲しいいんだけどねー。」とのことであった。 シャワーはドラム缶に溜めた川の水をひしゃくで浴びるだけだが、季節柄なのか、蚊やヒルもまったくおらず、快適であった。 ちなみにトイレはちゃんとトイレ小屋があり、トイレットペーパーもあります。(で も流すのはは川の水をひしゃくで流す。) 昼食、夕食にはゴハン+おかず4品があり、野菜中心でとても日本人の口にあう味付けです。(1品は必ずチキン) 今回見ることのできたのは、テングザル、サイチョウ、ワニ、オオトカゲ、イノシシ等。 時期によっては象に出会うこともあるようです。 スタッフは、観光業に従事している人間にありがちなスレたところがなく、好感の持てる人ばかりでした。 アンクルタンの創始者、アンクルタン本人は残念ながら、2年ほど前に他界してし まったそうですが、一度会ってみたかった、と思わせるようなツアーでした。 |