マブール島
2004.9.22update


シパダン水上コテージのバーカウンターから見た夕日

センポルナからボートで30分、シパダン島と並んでダイビングスポットとして知られる島。 ダイバーはシパダンまで行くことが多いそうですが、スノーケリングはこちらでも楽しめます。 もちろんダイビングスポットもあります。 水上コテージ近くのサンゴには小さくてカラフルな魚がたくさん。 少し行くとすぐに深くなり、ウミガメを見ることも出来ます。ブダイ群もいました。
歩いて40分ほどのこの島には3つ(5つ?)のリゾートと2つの村があります。以下、それらの紹介です。


シパダン水上コテージ マブール・シパダン水上コテージ
(シパダンウォータービレッジ)


マブール島といえばココ、というくらい一番有名なリゾート。プラウシパダンリゾートが経営しています。"シパダン"という名前がついてますが、マブール島にあります。 日本資本で作られ、日本から予約がしやすいため日本人の客が多いです。GWはほとんどが日本人だとか。 日本語を勉強しているスタッフもいます。「日本人、英語しゃべれない人多いからネ〜」

すべての部屋が水上にあり、広くて快適。バルコニーから下をのぞけば熱帯魚うようよ。 スタンダードルームはバスタブは無いけれど、バスタブつきの部屋やジャグジーつきの部屋もあります。 ダイブセンターに近いマブールウィングは景色はイマイチかもしれないけれどお手ごろ価格?ダイバー用という感じです。 シパダンウィングは部屋も景色もよく、リゾートに最適です。私たちが泊まったS124号室はテラスからダトゥハリスの船も見えず、 とてもいい部屋でした。
宿泊客の8割はダイバーで、日中はシパダン島へ行っている事が多いようですが、リゾートとしても十分すばらしいところです。 テラスのデッキチェアでのんびり昼寝、最高に贅沢な時が過ごせます。
バーカウンターは一日中やってます。ビールはタイガー大瓶RM16.5、おつまみつき。ハッピーアワーは缶が安いです。 景色がよいので他のリゾートから飲みに来る価値アリ。

日本から予約する場合はジスコに頼むのが一番手っ取り早いでしょう。

シパダン-マブール リゾートシパダン-マブール リゾート

島の南東にあるリゾート。ヤシの木に覆われた敷地内は日陰が多くて気持ちいい。プールもあります。

私達は通り過ぎただけなので様子はあまりわかりません。

リゾートのすぐ西隣にフェンスがあり、村の学校が見えます。

ボルネオダイバーズリゾートボルネオダイバーズ マブールリゾート

シパダン島の老舗、ボルネオダイバーズが2002年にマブールに作った新しいリゾート。まだまだ出来たてなのでスキが多い感じがしますが、あと数年すればいい感じになるのでは。敷地内に木陰が無いので移動が暑い。

シャレーは広く清潔で快適。ベッドシーツがぱりっとしていて一流ホテル並。お湯はセントラルヒーティングのためか、あまり出ませんでした。時間帯によるみたいです。

食事はかなり美味しいほうだと思いました。ビールはちょっと高いかな。TVルームにはアストロが入っていて、NHKプレミアムも見られます。

ダトゥハリスの船シーベンチャーリゾート(ダトゥハリスの船)

石油採掘船を改造して作られたダイブリゾートです。今は営業していないと聞いていましたが、人が動いているのが見えたので もしかしたら復活したのかもしれません。海の上にぽっかりと建っています。これは昔のチーフミニスター、ダトゥハリスが作ったリゾートだそうですが、周りの風景となんともミスマッチで、ジスコの広告写真からも抹殺されています。

夜にはこうこうと明かりをつけているので、シパダン水上コテージの客人たちはさぞ不愉快なのではないかと思いますが、星を見るため桟橋の端まで歩いたときは、これの明かりのおかげで助かりました。

SMART リゾートSMART 水上コテージ

シパダン-マブールリゾートがただいま建設している水上コテージです。シパダン水上コテージの隣です。 バジャウ風の建物が素敵です。いつ頃出来上がるのでしょうね。
写真の左の方はシパダン水上コテージです。 それにしても似たような名前ばっかりでややこしいですな。


小さな村の子ども達

-----2004年2月にup-----
マブール島には2つの村があります。島の北東の小さな村、南西の大きな村。島民がリゾートエリアに入ることはかたく禁止されていますが、逆はOKです。彼らはフィリピン系ムスリムのバジャウ族がほとんどで、大きな村にはモスクもあります。

ボルネオダイバーズリゾート敷地内の掃除には島民が雇用されているようでしたが、基本的にリゾートでの仕事は英語がしゃべられないと仕事にならないので、フィリピンからの出稼ぎ者がほとんどのようです。たまたま出身地を聞いた2人が2人ともサンボアンガ出身でした。まぁ、マレーシア人(特にサバ人)よりもフィリピン人のほうがホスピタリティ精神があるのでこういった仕事に向いているということもあるでしょうが。

マブール島のリゾートは、地域社会への利益還元という点で役にたっているんでしょうか?たってないよねぇ・・・、きっと。
ジスコの広告には村の存在は出てきません。彼らの思うマブール島には村人は必要ないってことなんでしょう。

ところでシパダン島が閉鎖されたらむこうの宿はマブールに移ってくるという噂だけれど、 いったいどこに建てるんだろう。小さい村はつぶされちゃいそうですな。

-----ここから2004年9月にup-----
前回この島に来た時に持った印象は上記でした。 今回、シパダン水上コテージに行ってみると、以前来たときには無かったパネルがロビーにありました。
コレ
8月26日にこの島に前首相マハティールがやってきたので、その時のために用意したのではないかと思われます。 なんだか言い訳がましい気もしますが。「エクスキューズにはならんぞ!」
でも、小さな村にあったボロボロの小屋はつぶされ、ちょっと大きな新しい小屋が建てられようとしてました。 村の中には食堂も出来ていました。リゾートの従業員が食べに来るようです。 こうやって状況が良くなっていけばいいですね。

村の子ども 裸小さな村

シパダン水上コテージとボルネオダイバーズリゾートに挟まれた小さな村。ヤシの葉を編んで作った高床式の小さな家に暮らしている。かなり貧しい村という印象を受けました。子ども達は裸で走り回っています。

ボルネオダイバーズと水上コテージを行き来するにはこの村の中を通らなければいけません。慣れない人は戸惑うかもしれませんが、みんな気軽にハローと声をかけてくれます。

観光客向けに貝を売っている家もあります。
一つ一つの家はほんとうに小さく、どうやって家族全員寝るんだという感じです。この村の人たちは目の前のゴージャスな水上コテージをどんな気持ちで眺めているんだろう。きっと別世界の事と思ってるんだろーな。

大きな村大きな村

島の南西部全域に広がる村。この村には学校もモスクもあります。たくさんの高床式の家が立ち並び、海上にはカンポンアイル。

村の中を歩くとあちこちからハローハローと声をかけられます。この愛想のよさは絶対フィリピン人の血。マレーシア人は基本的に無愛想な人が多いのだ。

この村もほんとーに子どもが多い。一家族10人は子どもがいるんじゃないかって感じです。
小さい村に比べたらある程度設備も整っているようです。家も普通のカンポンにある感じの高床式の家でした。 各家には番号が振ってあるので、郵便物も届くのかもしれません。 この村とボルネオダイバーズリゾートの間にはPOS(郵便局)もありましたから。
なお、ただいま(2004年9月現在)マブール島の子ども達の間ではお面が流行っているようです。 裸ウルトラマン達に囲まれたときはかなりびっくりしました。



ぴあ日記より抜粋
2004/2/22 (日)

お昼を食べた後、1時半にマブールへ出発!シパダンからマブールへはボートで20分位?けっこうあっという間に感じた。マブール島が見える。船が桟橋に着く。多分一番引き潮の時間帯だった。けっこう干満の差が大きいねー。シパダンでも感じたけど。

桟橋の左手には噂のシパダン水上コテージが・・・。私の好きなマンガ家の西村しのぶが絶賛していたリゾートなのである。劇中にも出てくるので一度は行ってみたいなーと思いつつけっこう高いので行く機会ナシ。

私達の宿は、ボルネオダイバーズがマブールに作ったリゾートである。まだ出来て2年目くらいなのかな、新しいんよね。マブール島には一応4つのリゾートがあって、一つは先ほどのシパダン水上コテージ。すべての部屋が水上にあってめっちゃきもちよさそう。バルコニーから熱帯魚うようよ見られます。次はシパダンマブールリゾート。島の南東の端にあってやしの木がうっそうと茂る中にたっているリゾート。なかなかいい雰囲気です。そして3つ目はシーベンチャーリゾート。昔のサバのチーフミニスターが作ったところなんだけど今は営業していないとか。そして4つ目が今回私達が泊まるボルネオダイバーズマブールリゾート。なかなかいい感じ、だけど、まだ出来て間もないのでちょっと隙だらけかな。敷地内がだだっぴろいので、閑散とした雰囲気をかもしだしている。あと何年かすればいい感じになるでしょう、きっと。シパダンが閉鎖されたときのことを考えて早い目に作ってみましたって感じかな。

部屋は清潔でかなりいい感じ。シーツや枕カバーなどがパリッとしていてすばらしい。一流ホテル並だなー。窓やドアを全開にするととっても気持ちいいんだけどそれをすると蚊が入ってきそうなのでやめた。

3時からボートが出るというので一緒に乗せてもらい、シパダン水上コテージ近くのパラダイスリーフにてシュノーケリング。ダイバーさんたちも近くでダイビングしていた様子だ。ここは小さい魚が多いけど、いろんな種類がいる!めっちゃカラフル。美しい。竜宮上ってこんな感じ・・・?熱帯魚の水槽の中に迷い込んだかのよう。見とれてしまうね・・・。

今回はボートで来たのでライフジャケットをつけたままやったんだけどこれが大正解だった。めっちゃ引き潮だったのでジャケットがなけりゃ珊瑚にぶつかってたかも。その後2回場所を変えて楽しんだ。綺麗だねぇ。しかし5時近くになりめっちゃ寒くなってきたので帰った。やっぱスイムスーツ欲しい〜。

シャワーを浴びて、一息ついたのでお隣のシパダン水上コテージの見学に行く。間にはちいさな村があって、ここはかなり貧しい村みたい。すっぽんぽんの子どもがたくさん遊んでいる。家は高床式の、やしの葉で作った家がメイン。どこに寝るんだ、こんだけの人数!というような小さい家でそれこそドラクエに出てきそうな家だ。目が合うとハロー!といって手を振ってくれる。すっごくかわいい子ども達だった。島の裏側にも村があるんだけど、そっちはけっこう大きい村だそうだ。

さてシパダン水上コテージ、やっぱり違うねぇ。隙が無いねぇ。真ん中にバーカウンターがあったのでビールを飲ませてもらった。冷えひえのビール、グラスも冷えひえ、すべてが日本人好み。ちょうどマネージャーさんがいたのでいろいろ話をした。このマネージャーさんはけっこう日本語が話せるのでおととしカトちゃんやノリピーがTVの撮影でやってきたときにかり出されたらしい。裏話など聞かせてもらって楽しかった。

6時半頃日が沈む。ヤシの木の間に沈んでいく夕日が美しい。こんな構図まで考えて作ってるのかねぇ、このバーは。すばらしい。結局タイガー大瓶3本飲んじゃった・・・高いのに。ちなみに家からクーラーバッグで持参したビールは1日目の途中にはなくなりました。

ボルネオダイバーズに戻って7時から夕飯。ここの食事はかなりいけてる!ランカヤン島には及ばないけど、その次くらいかも。

食事の後はしばらく散歩。星が綺麗!シパダンよりも明かりが少ないので良く見える。桟橋の端まで行って寝転がると、目の前には満天の星。セリンガン島ほどではないけど綺麗だー。しかしこの時間、潮が一番満ちているみたいであんなに高かった桟橋のすぐ下に波の音。ちょっと怖いな。(この桟橋、かなり長いのだ。途中で落ちたらどうしよう、って感じ)

その後また飲みにいく?といってるうちに私は寝てしまっていた。日にあたると疲れるよねー?疲れがたまってたのかな。9時前に就寝なんて小学生並だ。


2004/2/23 (月)

夜中目がさめたので窓から外を覗くと星が見えた。よかった、雲は出ていないみたい。そーっと外に出てみると、南の空に南十字星が見えた。

6時ごろ起床、今日はもう帰る日だ。ウィークエンドホリデーだから仕方ないけど今度はゆっくり来てみたいな。昨日シパダンで思ったけどここは「週末暇だからちょっと遊びにいこっかー」と来るにはもったいなすぎ!それこそ新婚旅行レベルの気合を入れて来てもいいくらいだ。すばらしすぎるよー、ここは。いつまでもこのままでいて欲しいな。

そのためにも、ツーリストの皆さん、みんなでせっけんを使おうね!と、いきなりせっけん生活の話に変わるけどさ。今回はセブのスーパーで買ったココナツオイルベースのマンゴーせっけん持参。セブは硬水と聞いていたので、私の作ってるオリーブオイルベースじゃ泡立ちが悪いかなと思って。シパダンもマブールも多分真水じゃないだろうから、ここにも同じ物を持参したのだ。ココナツオイルはせっけんにすると泡立ちが良くなる。パームオイルはせっけんを溶け崩れしにくくしてくれる。オリーブオイルは溶け崩れしやすく、泡立ちも悪いけど肌にはよい。その他いろんなオイルにいろんな特性があって楽しいのだ。旅先の水を考えながら、どんなせっけんがいいかなーと考えるのはわくわくするね。下水が整備されていない小さな島や森の中では、なるべくせっけんを使って欲しいものです。みなさんよろしく。

さて朝食後、島内一周散歩にいった。小さい村を抜けてシパダン水上コテージの前を通り、島の南へ向かうと南東の端にシパダンマブールリゾート。そこからすぐ西に大きな村があった。まずは学校が目に入った。けっこう大きな学校。それから先は高床式の住宅がわんさか。そして子ども達がわんさか。
めちゃくちゃ子どもが多い。そりゃこれだけたくさん子どもがいたら大きな学校が必要やわな。みんなハローハローととっても人なつっこいのはツーリストが来たらハローと言うように!としつけられているのかそれともフィリピン人の血がそうさせるのか。多分後者だろう。フィリピン人って愛想いいよね。

島内はゆっくり歩いて1周30分程。島民はリゾートの敷地内に入ることは禁止されているとか。いったいどういう気持ちでリゾートを見ているのかな。

その後またパラダイスリーフに泳ぎに行った。今度は潮が満ちていたので桟橋から直接泳いでいった。かなり波が強かったのでちょっとしんどかったけどやっぱ綺麗だねぇ。

11時にチェックアウトと書いてあったので用意をしていたら1時半まで部屋はつかっていいとの事。それならば荷物を置いて、しばしまた飲みに行こうと水上コテージへ向かった。昨日の調子いいバーテンのおじさんがいたのでまたまた3本あけちゃったよ・・・。この人もすこしだけ日本語がしゃべられる。
勉強しているとか。日本人は英語しゃべられない人が多いからがんばってる、と言っていた。そんなに日本人が来るんだ、ここは。さすがジスコ。ゴールデンウィークは日本人ばっかりだよと言っていた。

途中からバーテンさんが女性に代わった。どこの出身?と聞くとサンボアンガから来たとのこと。昨日シュノーケリングに連れて行ってくれたボートマンもサンボアンガ出身だった。たまたま出身地を聞いた二人が二人ともサンボアンガ出身だったからきっと他にもいっぱいいるはず。これにはちょっと驚いた。やはりリゾート関係で働くには英語が不可欠だからマレーシア語やバジャウ語しかしゃべられない現地人を使うよりは英語がしゃべられるフィリピン人のほうが使い勝手がいいんだろうな。

12時になったのでボルネオダイバーズに戻った。今度はこっちにも来てね!といわれたので絶対来ます!と約束した。いつになるやら・・・。意外とすぐだったりして。

お昼を食べた後、しばらくして1時過ぎにセンポルナ行きのボートでマブールを離れた。1泊ずつだったけれど、けっこうゆっくりしつつ充実した旅だった。



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